映画『トライアングル・オブ・サッドネス』の主演で注目を浴びていた女優チャールビ・ディーンさんが突然、原因不明の病気によりニューヨークで死去した。32歳だった。
南アフリカのケープタウン出身のチャールビは12歳でモデル業をはじめ、2010年には元YouTuberトロイ・シヴァンが主演した『スパッド』でスクリーンデビューを果たした。その後もドラマ『ブラックライトニング』、『デス・レース3 インフェルノ』、『ブラッド・イン・ザ・ウォーター』、『ドント・スリープ蘇る悪夢』、など数多くの映画やドラマに出演。またモデルとして南アフリカ版GQ誌やエル誌の表紙を飾った。
今回の訃報は、主演作『トライアングル―』がカンヌ国際映画祭の最高賞であるパルムドールを受賞し、世界各国の映画祭を回って上映されていた最中に伝えられたとバラエティ誌が報じている。リューベン・オストルンド監督の同作でチャールビは、豪華客船のクルージングに招待され、ハリス・ディキンソン演じる夫カールやウディ・ハレルソン演じる船長とともにトラブルに巻き込まれていくヤヤ役を好演して高い評価を得ていた。
チャールビの婚約者であったモデルのルーク・ヴォルカーは、恋人の悲劇的な死に際しインスタグラムに「彼女の『トライアングル―』での演技を誇りに思う」と綴った。また劇作家のジェレミー・O・ハリスはツイッターで「非常にショックで悲しい。『トライアングル―』を観た後、チャールビ・ディーンは私にとってこれからが楽しみなパフォーマーであった」「彼女の演技には、下手な役者が演じていたら役を否定してしまっていたかもしれない、脆さと知性があった。彼女は本当の才能だった。彼女の家族に愛を送ります」と追悼した。