米俳優ロバート・ルポーンさんが、すい臓がんとの3年間の闘病生活の末、27日に死去した。76歳だった。ロバートが40年近く芸術監督を務めてきたMCCシアターとして知られるマンハッタン・クラス・カンパニーが明らかにした。
MCCは、「MCCの創立共同芸術監督ロバート・ルポーンが、3年間にわたるすい臓がんとの闘病生活の末、8月27日に息を引き取ったことを重い心と共にお伝えします」とインスタグラムに綴った上で、ロバートについて「これまでに私達が下した決断全てに命を吹き込んだ」と称賛。
「多くの人にとって、ロバートは私達がニューヨークに見つけていなかった共同体意識を作ってくれた人であり、私達は以来それを宝物にしています」と続けた。
ブルックリン生まれのロバートは、1968年にジュリアード音楽院でダンスの学位を習得、同年ノエル・カワードの『スウィート・ポテト』でブロードウェイ・デビューを果たし、『コーラスライン』ではトニー賞にノミネートされるなど舞台で活躍した。
またテレビの世界では『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』で、トニー・ソプラノの隣人の医師役、『セックス・アンド・ザ・シティ』では、サマンサの隣人レン役を演じていたほか、複数のソープオペラに出演した。女優パティ・ルポーンは妹。
さらにMCCでは、ピューリッツァー賞受賞作『ウィット』など数々の作品を手掛け、また2005年から2011年にかけてはニュースクール・フォー・ドラマのMFAドラマ・プログラムでディレクターを務めていた。