元テレ朝アナ川松都議が異例プロレスデビュー 参院選で生稲晃子氏の選対、今井絵理子議員から花束も

杉田 康人 杉田 康人
西村修の足4の字固めに、川松真一朗都議は無念の敗戦(C)DDTプロレスリング
西村修の足4の字固めに、川松真一朗都議は無念の敗戦(C)DDTプロレスリング

 「プロレス・DDT」(20日、大田区総合体育館)

 元テレビ朝日アナウンサーで、自民党の東京都議会議員・川松真一朗氏(41)が、DDTプロレス夏のビッグマッチ「WRESTLE PETERPAN2022」でプロレスラーデビューした。

 「川松真一朗デビュー戦~東京都議会議員VS文京区議会議員」と銘打たれた6人タッグ戦で、文京区議のプロレスラー・西村修(50)と激突した。特注のスーツ型コスチュームでリングイン。会場を訪れた今井絵理子参院議員(38)から花束を受け取り闘魂注入。184センチ・90キロの巨体を躍動させたが14分47秒、西村の足4の字固めにギブアップした。

 幼少から大のプロレスファンで、ウルティモ・ドラゴンに憧れていたという川松氏。DDTの3・27後楽園ホール大会に来場した際、3カウントさえ取れば誰でも王座になれるアイアンマンヘビーメタル級王座をひょんなことから奪取。6・1後楽園ホール大会で王座から陥落したが、プロレスのリングに立ちたいという思いが首をもたげた。

 同団体を運営するサイバーファイトの高木三四郎社長(52)からオファーを受け、本格デビューを決断。公務終了後の深夜、高木と特訓に励んだ。墨田区選出の都議だけに、ネックハンギングツリーからマットにたたきつける豪快な「東京スカイツリー落とし」も決めた。

 試合後「プロレスに興味があれば、無我にお誘いします」と、西村が提唱するプロレス道への勧誘を受けた川松氏は「デビュー即引退と思っていましたが、追求させていただいていただいてよろしいでしょうか」と、プロレスラー継続を宣言した。

 プロレスラーから議員になる例は多々あるが、その逆は稀。川松氏は「試合中の記憶がない…」と右足を引きずりながらも、史上初?の議員からレスラー挑戦に「誰もやっていないからやった。リングに立った経験は、都議会での間合いの取り方、小池都知事への質問に生きてくる。いろんな意味で、闘う政治家として頑張りたい」と、議場でもレスラー魂を見せるつもりだ。

 長男がプロレスラー・今井礼夢(17)の今井氏は「髪を振り乱して、汗をかいていた。選挙の時より頑張っていました」とファイトを絶賛。東京選挙区で当選した朝日健太郎参院議員(46)も、観客席で見守った。

 川松氏は、7月の参院選で東京選挙区から当選した生稲晃子参院議員(54)を支援。選挙対策事務所で、広報担当を務めた。生稲氏が旧統一教会の施設を訪問したことについて取材陣から質問され「一個一個の行動までは把握していないが、生稲氏はていねいに説明し、反省すべきところは反省して、みなさんに判断してもらうべき」とし、レスラーから政治家の顔に戻っていた。

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