人気アニメ「ルパン三世」の次元大介役などで人気を博した声優の小林清志さんが、7月30日に肺炎のため89歳で死去していたことが8日、分かった。所属事務所が公式サイトで発表した。訃報を受け、「ルパン三世」で小林さんと共演した声優陣が、同作の公式サイトで追悼コメントを発表した。
現在、2代目ルパン役を務めるタレント・栗田貫一は「ルパンが自由にできる様にいつもちょっと引いている次元。山田康雄さんから急遽変わり、右も左もわからないモノマネしかできない私をいつもちょっと引いて下さっていた清志さん。次元として、いつもフォローしていただきルパンでいる事ができました。感謝しかありません。ご冥福をお祈り致します」とした。
小林さんの後任として2代目次元役を務める大塚明夫は「清志さん お疲れさまでした。父周夫の旅立ちでは叶わなかったバトンの引き継ぎ 清志さんからはしっかりと手渡していただけた事嬉しく光栄に思っています。清志さんが50年かけて育てた次元大介 大切に守り、やがて次の世代に繋げていく所存です」と決意を表明。石川五ェ門役の浪川大輔は「あまりに急なことに驚いていて、正直言葉が見つかりません。あのニヒルな笑顔が鮮明に頭に浮かびます。さりげない言葉と優しさにどれだけ救われたか。自分自身への厳しさとプライドにプロというものを教えて頂きました」と感謝を述べた。
峰不二子役の沢城みゆきは「清志さんはいつもご自身と真剣勝負で、静かに燃えながらマイク前に立つ姿をこんなに鮮明に覚えているのに、もうご本人には会えないのかと思うと、…本当に残念で、悲しいです」と、在りし日の小林さんを回顧。銭形警部役の山寺宏一は「かつて清志さんと同じ事務所に所属していたこともあり、新人の頃からお世話になっていました」と明かし、「次元と同じくダンディで、仕事に対してストイックで、ご自分の美学を貫き通したお姿は本当にカッコ良かったです」としのんだ。