仙台市太白区の中華料理チェーン「大阪王将 仙台中田店」の元従業員が、同店の調理場の鍋などにナメクジなどの害虫がいたことをSNSで画像とともに告発し、大炎上している騒動で、仙台市保健所の生活衛生課は26日、25日に同店へ立ち入り検査したことを明らかにした。
同課によると、24日からSNSの投稿内容を知らせる複数のメールが寄せられた。25日午後から、同店運営会社社長らの立ち会いのもと、立ち入り検査を行ったという。担当者は「書き込みにあったような内容やナメクジは、きのう(25日)立ち入り検査時には確認できませんでした。一部清掃が行き届いていない箇所があったので、指導をしました」と話した。
営業停止などの行政処分はなく、同課は「営業停止は食中毒などの健康被害があった時に出すものですが、健康被害もないので考えていない」とした。同店は24日から休業している。
仙台市の郡(こおり)和子市長(65)はこの日の定例会見で、同店への立ち入り調査の報告を受けたとした上で「食品の衛生管理についてはしっかりしていただきませんと、利用するお客様も離れていってしまうことにもなりかねませんので、徹底していただくことが重要だと思っています」と話した。