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子ザル・パンチへの“いじめ放置”否定「同情を誘う意図はありません」市川市動植物園が声明

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
市川市動植物園の猿山(c)ikeyama/stock.adobe.com
市川市動植物園の猿山(c)ikeyama/stock.adobe.com

 千葉県市川市の市川市動植物園が、11日までに公式X(旧ツイッター)で「パンチが『いじめられている』とされる動画について」とした声明文を掲載。同園で飼育されている生後約半年のニホンザル「パンチ」が、他のニホンザルにいじめられているとの指摘が相次いでいるとして、公式な声明を出した。

 声明文では「パンチが群れのサルから『いじめられている』とされる動画が拡散し、その結果、国内だけでなく国外からも、多くの皆様からご心配の声をいただいております。この投稿は、そうした声に対する当園の考えを改めて明らかにするものです」として、パンチへの“いじめ疑惑”を否定した。

 同園は「まず、ニホンザルの群れは、明確な社会階層を持つ専制社会を形成しており、支配的な個体が下位の個体に対して『躾け(しつけ)』をすることがあります。これかの行動は人間の『虐待』とは異なります」とサルの習性を解説。「躾け」はパンチだけに限られたものではないとした。

 さらに「こうした『躾け』は24時間発生しているわけではなく、パンチは1日の大部分を平穏に過ごしています。また、パンチの面倒を見たり一緒に遊んだりする群れのサルも増えつつあります。最近、パンチがぬいぐるみから離れて生活する時間が増えたのはそのためです」と、パンチが母親代わりにしているオランウータンのぬいぐるみを手放す時間が増えたとした。

 同園は「しかしそれでも、順位の高い個体数頭から手を出される場面が増えてきたことから、私たちは3月8日より一時的に、その個体数頭を群れからは離しました。当面、この状態で様子を注意深く見守りたいと考えています」と、パンチの現状を説明した。

 飼育状況について「当園では3名の獣医師チームを配置し、パンチはもちろんのこと、全ての動物の健康状態を毎日確認しております」と開示。「現時点において、パンチの生存が脅かされるような攻撃を受けた事実はありません。また『躾け』の様子を漫然と放置し、人々の同情を誘うことで当園の集客や利益に繋げようとする意図はありません」と強く訴えた。

 同園は「多くの方々より『パンチを群れから離して』というご意見をいただきます。その心情は十分理解できるものです。しかし、群れでの生活に慣れてきたパンチを、今、群れから離すことが、生涯群れに戻れず生活し続けなければならないリスクを生み出します。パンチを心配する気持ちは、私たちも皆様と同じです。飼育員やスタッフ一丸となって、今後もパンチが群れのサルとして健全に暮らしていけるよう飼育を続けてまいります」として、理解を求めた。

 母親から育児放棄されたパンチは、人工保育で育てられた後、26年1月からニホンザルの群れでの生活を始めた。他のニホンザルに引きずられる動画が2月、Xで拡散。批判が寄せられた同園は2月20日、Xで「これまでも何度も群れのサルに怒られることはありましたが、本気で攻撃しようとするサルはいません」「群れのサルからの躾けが行われるのは、ただかわいそうと思うのではなく、パンチの頑張りを応援していただければ」などと釈明している。

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