歌手のエルトン・ジョン(75)は、「自分たちのような人間」が新しいアーティストを音楽チャートから締め出している事に「落胆」しているという。多くのベテランアーティストが、シングルやアルバムのトップ20を占めており、新しい才能が1週間以上ランクインしない事に納得いかないそうだ。
「ケイト・ブッシュが1位にランキングされたのは素晴らしいけど、僕やABBAやクイーンのようなものばかりで、上位20位の中に良いレコードはあまりない。サム・フェンダーやハリー・スタイルズみたいな新しいアーティストが3位にランクインしても、その後80位とかに消えていく。フアニータ・エウカ、シャロン・ヴァン・エッテン、エンジェル・オルセンのようなチャートに入るに値するアルバムがたくさんあるのにがっかりだよ。僕が知りたいのは、なぜ彼らがそこにいないのかということ。それは、僕みたいな人間がいるからだ!」とエルトンはミュージック・ウィーク誌に語る。
エルトンは、特に多くの若い女性がエキサイティングな新しい音楽を作っていると感じているという。「ノヴァ・ツインズ、ウェット・レッグ、レッツ・イート・グランマ、ザ・リンダ・リンダズ、ハイムらが最高の音楽を作って活躍しているのは素晴らしい。サム・フェンダー以外、男は誰もやっていない。それは新鮮で、無垢で純粋な喜びから生まれるもので、僕にとってはそれこそが音楽なんだ」
エルトンはまた、『コールド・ハート』でコラボレーションをしたデュア・リパを特に賞賛。「彼女はとてもプロフェッショナルで、とても魅力的。女性アーティストとして必要なものをすべて持っている。賢く謙虚で自分の成功に溺れない。彼女と仕事をするのは大好きだ」と話していた。