ホスト風のイケメンで〝カリスマ歯科医〟としてメディアにも数多く出演し、タレントとしても活動する一般社団法人「お口プラス」理事長、医療法人歯科ハミール東京統括院長の稲葉将太氏による「歯医者TikTok」が、人気を博している。約1年間でフォロワーは30万人を突破。稲葉氏はよろず~ニュースの取材に応じ、大バズリ中の心境などを語った。
自身の歯科医院を舞台に、白衣姿で歯科医ならではの〝あるある〟などを面白く描き出すTikTokが、日本中を席巻。稲葉氏は「正直、最初は驚きました!歯医者なんて行きたくないし、嫌われる存在なのにそれにフォロワーが30万人もつくなんて」と驚きを口にした。
作成している動画は「ほぼ全て、私の頭の中の妄想と現実の間を『歯医者さん』っていうフィルターを通して発信してます」という。フォロワーが10万人を突破したころから、「北海道から沖縄まで色々な患者様というかフォロワー、ファンの方たちが『院長に治療してほしい、院長に相談したい、院長の歯医者なら勇気を出していけそう』と言って来てくれるようになりました」と手応えも示した。
さらに、「院長としては、自分のクリニックじゃなくても動画をみて近所の歯医者に行くきっかけになればなと思ってます」と、業界全体への思いも。実際に歯医者への恐怖感がなくなったなどのメッセージが多く寄せられており、「歯医者行くのがイヤで泣き叫んでる子供たちに、親が院長の動画を見せて、なんとか歯医者連れて行ってるDMもよくいただきます。想定外ですがうれしいですね!」と喜んだ。
TikTokを始める前は、インスタグラムなどで宣伝をしていた。だが「TikTokのような縦型動画は伝えることができる情報量が圧倒的に多くて。歯医者のことも、音楽が表情の変化、アフレコなどで楽しく伝えることができるなって感じました」と、新たなSNSへの取り組みを決意。「歯医者って怖くて、行きたくない場所みたいなイメージを持ってる方がすごく多くてそれを壊したいって思いで日々撮影してます」という。
タレント活動も行ってきた稲葉氏だけに、視聴者に向けて〝届く〟メッセージの作り方にもこだわりを持つ。「真面目に歯のことSNSで発信しても、再生数300くらいで結局だれにも届かないんですよね。日本人は歯が悪い、意識が低いって歯科業界の方たちはよく言いますが、自分たちの伝え方、発信の仕方に問題があるんじゃないかって学生のころから感じてました」と話した。
今後もTikTokは続けていくといい、「歯医者のことを大好きになってもらいたいんですよ!もう歯が痛くなってから、銀歯がとれてから歯医者にいく時代は終わってると思っていて、何も問題なくても定期的なチェックと、ご自身では取りきれない汚れをとりに3、4カ月に1回は歯医者に行く。それが習慣化すれば歯医者で歯を削られたり、あの嫌な音聞かなくてすむので!」とアピールした。