爆問・太田光 岸田首相に「新しい資本主義」めぐり対話 石井アナからねぎらい「聞く力ある」

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
 爆笑問題・太田光
 爆笑問題・太田光

 お笑いコンビ・爆笑問題の太田光(57)が10日、第26回参院選のTBS系の選挙特番「選挙の日2022 私たちの明日」に生出演し、岸田文雄首相と対話を行った。

 太田は岸田首相が掲げる「新しい資本主義」について質問。バブル崩壊後の30年について、岸田首相は「30年を検証していかないといけない」とした上で「30年間努力してきたことはあったが、賃金にまわらなかった。結果として持続可能な経済にならなかった。賃金と経済の成長を一緒に考えないと、経済は続かない点を強調して、新しい経済を考えないといけない」と話した。

 太田はアベノミクスを例に、政府と日銀が介入する新自由主義に触れ「介入したにもかかわらず成長できなかった、と捉えている」と投げかけた。岸田首相は「成長ということについては大きな成果があった。日本のGDPは大きくなったが、その果実が賃金等にまわらなかった部分は、少し工夫を加えないと。成長にあわせて分配を考えていく。分配は人への投資。次の成長につながる投資だと分配を考えたい」と答えた。

 太田は「予定通りに成長したという解釈ですか。コロナやウクライナの問題がありましたが、微々たる成長はしたけど、想定した成長ではなかったんじゃないか」と疑問を呈した。岸田首相は「コロナの時代とは区別しなくてはと思いますが、GDP、企業収益、雇用を考えるとアベノミクスは、成長して成果があったと評価したい。それを賃金に結びつけましょうと申し上げています」と答えた。そこで太田は「賃金に結びつけるためには、成長をもっと高く想定していたのでは」と言葉を挟むと、岸田首相は「持続可能性が大事。成長も分配も続けることで、両方がそろうことで、持続可能な経済が維持できる考え方をとりたい」と続けた。

 太田は「貯蓄から投資へという言葉があります。日銀はここ10年、相当投資してきたと僕は考えています。日銀のお金は銀行から預けているお金、国民のお金。貯蓄から投資は既に行われているのでは」と質問。岸田首相は「貯蓄から投資への、対象が違うのでは。まずは賃金を引き上げるのが基本。それでお金に余裕ができた場合、貯蓄ではなく投資に振り向けることも、セットで考えることが大事だと。なぜならば定期預金だと20年間で1%ぐらいしか金利がついていません…」としたところで、予定の時間が終了し、岸田首相の発言途中で中継は打ち切られた。

 「ゴゴスマ~GO GO!smile~」の石井亮次アナウンサーから「太田さんも変わりましたね。総理の話を聞いてました。聞く力を持ってました」とねぎらわれた太田。中継のやりとりで批判が集まった、昨年秋の衆院選での選挙特番初挑戦からの成長を伝えられ「私では評価できない」と返答していた。

 出演者の経済学者・成田悠輔氏は「岸田総理の話している前提がおかしくて、成長できているといっても先進国中で過去30年、最低のGDP成長ですよね。内戦が起きている国と同じくらいの経済成長しかできていない現状がある。その現状認識を共有することが大事なのでは」と感想を述べていた。

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