当確の辻元清美氏、国政復帰も安倍元首相の死去で「複雑な気持ち」 万歳、花束はなし

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
辻元清美氏=大阪・高槻市の事務所、10日
辻元清美氏=大阪・高槻市の事務所、10日

 第26回参院選が10日、投開票され、立憲民主党から全国比例で立候補した辻元清美氏(62)の当選が確実になった。

 20時2分ごろ、NHKが「当選確実」と報じると、大阪・高槻市の事務所では支援者から拍手がわき上がった。直後に会見場に姿を現した辻元氏は、壇上で深々と一礼。かすれた声で「8時当確、信じられないです。本当にありがとうございます」と感謝した。

 続けて、「ただ複雑な気持ちなんです。それは安倍元総理がお亡くなりになったことです」と、8日に奈良市内での街頭演説中に射殺された安倍晋三元首相の死にも言及。「(当選して)うれしいというか、そうでもないというか。ますます日本の社会の中での問題をますま深刻に受け止めていかなくてはならない。安倍元総理は、私と長年にわたり議論をしてきたお方ですので、心からご冥福をお祈りする気持ちでいっぱいです」と神妙に語った。

 選挙期間中の事件による心境の変化ついて聞かれると、「今回の選挙はネット上のデマや誹謗中傷、ヘイト、差別、あらゆる暴力とたたかうというチラシを配って選挙をスタートした。最後の局面で悼ましい事件が起こったということです。差別や暴力に対して私たち政治家が口をつぐんだり活動を自粛するのではなく、言論の自由を守る、そしてヘイトや暴力に立ち向かっていく」と力をこめた。会見では、司会からの「状況を鑑みましていつもの『清美とゴー』はなし」とアナウンスのとおり、支援者らと拳を突き上げる〝お決まり〟の勝ちどきを行わなかった。花束の贈呈や万歳三唱もなかった。

 辻元氏は1996年に衆議院選挙で初当選。国土交通副大臣や党副代表などを歴任したが、昨秋の衆院選で小選挙区、比例ともに落選。参院選全国比例にくら替えし、国政復帰を目指していた。

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