元F1のドン「プーチンは一流の人物」発言で非難殺到 ゼレンスキー大統領には批判的言葉

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F1でかつて「支配者」と呼ばれたバーニー・エクレストン氏(ロイター・2019年9月撮影)
F1でかつて「支配者」と呼ばれたバーニー・エクレストン氏(ロイター・2019年9月撮影)

 F1で最高責任者を務め「支配者」「ドン」と称されていたバーニー・エクレストン氏(91)が30日、テレビのインタビューでロシアのプーチン大統領のことを「一流の人物」などと発言し、物議をかもしている。同氏は英国出身、F1界の重鎮として長い間、君臨していた。

 英ITVの番組「グッド・モーニング・ブリテン」のインタビューで、「彼は一流の人物で、ロシアのために正しいと信じていることをやっている」と評価。一方で「残念ながら、彼は多くのビジネスマンのように、その中には私も含まれるが、時に間違いを犯す。その時は抜け出すために最善を尽くす必要がある」とも語った。エクレストン氏はかつてプーチン大統領と良好な関係にあり、現在はロシアのウクライナ侵攻により中止となったロシアGPを立ち上げた。

 また、ウクライナのゼレンスキー大統領が元コメディアンであることに触れ、「私にはその職業を続けたいかのように見える」と持論を明かした。さらに「もし、彼が思慮のある人だったら、間違いなくプーチンと対話するための十分な努力をしたと思う。プーチンは分別のある人なので、話を聞いて、おそらく何かできたと思う」。戦争を回避できなかったことを「失敗」とし、批判的な言葉を続けた。

 これらの発言に対し、英国のトラス外相は「全くもって異常」と痛烈に非難した。F1もすぐに声明を出しており、「彼の個人的な見解であり、このスポーツの現代的な価値観とは非常に対照的なものである」との立場を強調している。

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