骨盤骨折の今井絵理子氏、出陣式でど根性 選挙カーよじ登り演説「リハビリ頑張ってきた」

杉田 康人 杉田 康人
選挙カーの車上で手を振る今井絵理子氏
選挙カーの車上で手を振る今井絵理子氏

 第26回参院選(7月10日投開票)が22日、公示され、18日間の選挙戦がスタートした。全国比例で立候補した元アイドルグループ・SPEEDのメンバーで、自民党現職の今井絵理子氏(38)は、東京・新橋駅前で出陣式に臨んだ。

 今井氏は、障がい者支援の法律をつくってきた実績を強調。「日本には年齢、性別、国籍の違い、障がいによって生じる様々な壁があります。すべての方々が互いに尊重し、自分らしく、前向きに、生きていける社会を目指さなければ、日本は衰退してしまう」と第一声を上げた。

 5月4日に鹿児島県徳之島の闘牛祭りで牛から落ち、骨盤骨折の重傷を負った今井氏。この日も車いすで登場したが、プロレスラーの長男・今井礼夢(17)の助けを受けながら、ボルダリングのように選挙カーのはしごをよじ登り車上に。車上では柵につかまりながら、松葉づえ無しで歩いた。

 普通に歩けるようになるまで2~3カ月かかるといい、この日は〝スピード回復〟とはいかなかったが、ど根性を見せた。関係者は「奇跡的。元気な姿を見せたいという本人たっての希望」と驚く。今井氏は「立って歩くのは久しぶり。歩けるのは7月か8月くらいになりそう。7月10日にはギリギリ間に合わないけど、この日のためにリハビリを頑張ってきました。車いす、松葉づえと一緒に全国を回ってきます」と笑顔を見せた。

 車いすを使う人の視線に立てたといい、2期目に向けて政策を実現していくと決意。「女性、障がい者、子育て世帯、すべての方々が、自分らしく生きていける社会を目指します。私は社会のために、やりたいことがたくさんあります。でも、私ひとりの力では、足りません。みなさんの力が必要」と訴えた。

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