山本太郎氏、参院選は東京選挙区から出馬 れいわ候補者差し替えで“大激戦区殴り込み”

杉田 康人 杉田 康人
参院選に東京選挙区から出馬することを表明した山本太郎氏
参院選に東京選挙区から出馬することを表明した山本太郎氏

 4月に衆院議員を辞職し、夏の参院選にくら替え出馬する意向を示していたれいわ新選組の山本太郎代表(47)が20日、都内で会見し、東京選挙区(改選6)から立候補することを表明した。同党は同選挙区に新宿区議でトランスジェンダーの依田花蓮氏(50)を擁立するとしていたが差し替え、依田氏は比例区に回る。

 どの選挙区から出るかを明言せず〝ゲリラ出馬〟を予告していた山本氏。まさかの東京選挙区を選択した。6議席をめぐり、蓮舫氏や元おニャン子クラブの生稲晃子氏、作家の乙武洋匡氏ら高い知名度を誇る候補者がしのぎを削る超・激戦区に殴り込みをかける。

 山本氏は、東京選挙区から出馬する理由について、大規模なリサーチを行って状況を分析したとし「調査を行った結果、最終的に東京選挙区に落ち着いた。今回の選挙に関しては、イチかバチかの戦いをするような状況ではないという結論に至った。間違いなく当選のラインに絡んでこれるような状態であろうというところで、私自身が東京選挙区に立つ」と説明した。

 必勝態勢を敷く山本氏だが、各党が目玉候補をそろえる東京選挙区は大混戦が予想される。「何番目に滑り込めるかっていうことを、今から予測できる状態じゃない。気を抜いた瞬間に、自分も当選ラインから外れてしまう。私たちは6議席の中に滑り込む。順位は関係ない。(議員)バッジをもぎ取るんだ、ということのみです。逆にスタートが遅れている」と危機感も見せた。

 4月の衆院議員辞職時は、すでにれいわが候補者を擁立していた選挙区からの出馬に否定的だったが「それはない、と一蹴したものではない。今のところそういう考えだ…という話をしているはず。東京選挙区は、可能性として頭にあった」とした。他党からくら替えを批判する声も飛んでいるが「それぞれにくら替えの理由はある。なぜ他党から批判されないといけないのか」と反論する。

 参院選でのれいわの獲得議席数を最少で3、最大で8議席とした山本氏。「党勢を拡大して、ガチで言論でしばきに行きますよ。性根の腐ったやつらを。しっかりと議席を獲得していきながら、与党からも野党からも嫌われているれいわ新選組をさらに拡大して、権力の暴走にブレーキをかけたい」と息巻いた。

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