ぴよりんの先輩「シャチボン」11年ぶり復活 初日は1時間で100個完売 ”踏ん張り系” 名古屋スイーツ

今井 佳奈 今井 佳奈
ファニーフェイスで人気の「シャチボン」
ファニーフェイスで人気の「シャチボン」

 2011年から「休養中」だった名古屋名物のスイーツ「シャチボン」が復活し、8日にJR名古屋駅内の「カフェデンマルク」で販売が始まった。販売初日は予定数約100個がおよそ1時間で即完売。人気スイーツ「ぴよりん」の”先輩”が再ブレークしている。

 「シャチボン」は2000年に発売されたしゃちほこ型のシュークリーム。手作りで仕上げられた個性的な表情で人気を博した。主にJR名古屋駅内の喫茶店で販売されていたが、2011年2月、当時の販売店「カフェ アローム」の閉店に伴い「休養宣言」。約11年間、販売を休止していた。

 販売を手がけていた「ジェイアール東海フードサービス」社内では、SNSの声による後押しもあり、復活の企画が何度も持ち上がっていた。3年前には、復活直前まで計画が進んだものの、製造委託先が閉業してしまい断念。担当者の異動のたびに企画のバトンが受け継がれ、アンカーになったのは、最後の販売店で店長を務めていた三原貴志さんだった。

 三原さんは「当時シャチボンを作っていたパティシエさんと偶然再会することができたのも大きな要因です」と復活のきっかけを明かす。複雑な形のシャチボンを再現する技術的な問題に加え、かつての製造委託先の閉業により当時の製法を知る人へ連絡もできなかったという。「シャチボンを作れる人」を探すうち、今は別の会社で働いている当時のパティシエに奇跡的に出会った。

 販売初日は、およそ1時間で約100個が完売。発売前から店の前に20人以上が並んでいたという。店頭で客と話した三原さんは、「『SNSを見て来ました』とか、たまたま東京や福岡から来ていて『今日しかない!と思って来ました』とか、本当にうれしいばかり。終わって安心感もありました」と喜んだ。

 ジェイアール東海フードサービスは2011年にデビューしたひよこ型スイーツ「ぴよりん」も手がけている。ぴよりんは昨年6月、将棋の王位戦第1局1日目に藤井聡太王位が午後のおやつとして派生商品の「ぴよりんアイス」を注文したことで大きな話題となった。また、柔らかく繊細な「ぴよりん」を崩さず持ち帰ることができるか挑戦する「ぴよりんチャレンジ」でも有名であるだけに、”先輩”である「シャチボン」の持ち運びやすさも気になるところ。三原さんは「(持ち運びの難易度は)ぴよりんよりは低いと思います」とし、形を保つため厚いシュー生地を使っていると話した。別の担当者は、「シャチボン」は「踏ん張っています」と笑っていた。

 復活後は尾びれまでクリームが入るなどバージョンアップもしている。販売は毎日14時から。テイクアウト594円(税込み)、イートイン605 円(税込み)。

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