ロンドン五輪の開会式にも出演したイギリスのシンガーソングライター、エミリー・サンデー(35)の元恋人でラッパーのハイポ(39)が、3日、プラチナ・ジュビリーの祝賀中に殺害された。ロンドン東部ウッドフォード・グリーンの巨大テントで開催されたパーティーで些細な口論が喧嘩に発展し、ナイフで心臓を刺され、帰らぬ人となった。
救急隊が駆けつけたものの、刺し傷を数か所負ったハイポの命を救うことはできず、人々が取り囲む中、その場で死亡が確認されたという。ちなみにパーティー参加者らにはその喧嘩の模様、直後の様子を撮影しシェアする者もおり、オンライン上で批判の的となっている。警察は殺人事件として捜査と検死を開始、公式の死因が発表される予定だ。
ハイポらの喧嘩は深夜0時10分ごろに発生、会場は騒ぐ人々であふれかえっていたそうで、ローレンス・スミス主任警部は3日、こう発表している。
「この男性はパーティーで襲われました。参加者が大勢いたことは確認しています。何か目撃した人は我々に即連絡をお願いします」「刺殺に至った出来事、もしくは殺人そのものが人々の携帯に収められている可能性があります」「見てみてください。そして連絡をください」。現時点で同事件の逮捕者は出ておらず、現場は封鎖状態となっている。
ロンドン東部を拠点とするラッパー集団「マッシュタウン」の一員としても知られるハイポは、会場にベントレーに乗って登場。その模様をインスタグラムストーリーを通してファンに伝えていた。
エミリーとハイポは1年間ほど交際した後2017年に破局、その後も友達として親しかったという。