21年前の名作が突然の〝再ブーム〟「FF10」 steamの「JRPG」売り上げトップ欄に

松田 和城 松田 和城
2001年7月、ファイナルファンタジーX(FF10)の発売をPRした鈴木尚氏(当時スクウェア社長)=ロイター
2001年7月、ファイナルファンタジーX(FF10)の発売をPRした鈴木尚氏(当時スクウェア社長)=ロイター

 名作RPGゲーム「FINAL FANTASY X(FF10)」が〝再ブーム〟を起こしている。PCゲーム配信プラットフォーム・steamの「JRPG」売り上げトップ欄では、「適合性」で並べ替えると4日時点で「FINAL FANTASY X | X-2 HD Remaster」が上から2番目に。2001年に発売されたゲームが今も、多くのプレーヤーたちを楽しませているようだ。

 きっかけは5月7日、ニコニコ動画に投稿された「おとわっか」という二次創作動画。「FF10」作中のキャラクター・ワッカにスポットを当てた内容になっている。投稿後、ネット上で人気が爆発し4日現在の再生回数は278万回を突破。ユーチューブでも247万回以上再生されている。

 steamの販売ページでは、「動画をきっかけに購入」「約10年ぶりにプレイ」といったレビューが掲載されている。動画で散りばめられていた「FF10」の〝あるあるネタ〟を回収する楽しみに加え、最終的にゲーム本編のおもしろさ、重厚なストーリーに感動するプレーヤーが続出。著作権の問題はあるが、1本の二次創作動画が21年前の名作に触れる機会を生みだした。

 また、その注目度の高さからか、「FF10」のプレイ動画を配信するVTuberやゲーム実況者が増加。人気加速の一因になっている。

 「FF10」はスクウェア・エニックス開発の人気RPGで、「FF」シリーズで初めてPlayStation2で発売されたナンバリングタイトル。2013年にはPlayStation3、PlayStation Vita、15年にはPlayStation4、16年にはPC(Windows)、さらに19年には、Nintendo Switch、Xbox OneでHDリマスター版もリリースされている。興味を持った人はさまざまなハードでプレイ可能だ。

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