人気RPGゲーム「FINAL FANTASY7(FF7)」に登場する架空の都市・ミッドガル。その夜景の雰囲気と似ていることから〝群馬のミッドガル〟と呼ばれる東邦亜鉛安中製錬所が最近、ネット上で話題となった。アマチュア写真家のYUTA氏(@photo_009)はこれを受けて「群馬のミッドガルが話題だけど神奈川のミッドガルもいいぞ」と2枚の写真を自身のツイッターに投稿した。
工場で無機質に並ぶ階段に焦点を当てた未来的な写真は、主人公・クラウドが正面突破を選ばず、非常階段で1階から59階までを駆け上がるシーンが印象的な「神羅ビル」を想起させる。同氏は「階段のシーンだけでなく、プレートを支える柱を上るシーンもほうふつさせる1枚です」と説明。もう1枚の写真では、全体のシルエットや煙からミッドガルの面影を感じたという。
神奈川・川崎周辺の工業地帯で2016年の秋に撮影。バスツアーが組まれたり、テレビやインターネットで特集されたりするほど有名な場所で「現場の雰囲気はまさにFF7の世界観そのもので、普段感じることのできない非日常的な雰囲気に包まれていました。長時間の滞在は迷惑になると思ったので短時間で済ませるようにしました」と撮影を振り返った。
「1番思い入れのあるゲーム作品」と「FF7」への愛を語るYUTA氏。1997年に発売されたオリジナル版は幼少期に繰り返しプレイした。2020年のリメーク版もプレイし「最初から最後までワクワクが止まりませんでした。続編が待ち遠しいです」と期待を寄せる。〝群馬のミッドガル〟の存在は知らなかったというが「神奈川や群馬の他に、三重にもすてきな工場夜景スポットがあるのでいつか巡ってみたいと思います」と意欲を示した。
同氏は約10年前から、休日に写真を撮り始めた。風景からコスプレイヤーまで撮影対象は幅広く、自身のツイッターを中心に投稿を続けている。「自分自身がこの趣味を楽しみつつも、写真を見てくれた人をワクワクされるような1枚を作り上げたい」と今後の目標を語った。