イギリスの蒸気機関車が、なんと人糞で運行される可能性があるという。現在、人間の大便を合成石炭に変え、化石燃料の代わりとして機関車に利用する研究が続けられている。
バイオコールは摂氏250度の中で下水加圧して製造。それを固体に凝縮させるそうで、英ウェストヨークシャーでの実験が成功した。保存鉄道協会(HRA)によって英国中で採用される可能性があるという。利用可能となった場合、蒸気機関車がカーボンニュートラルとなり、ロシアのウクライナ侵攻に関係した資源供給問題の打開策となる可能性さえあるようだ。
HRAのCEOスティーヴ・オーツ氏は今回のバイオコールの実験について、「イギリスの蒸気機関車の歴史における重大な到達点」と期待を寄せている。
一方、火夫のノエル・ハートリーさんは、バイオコールの機関車内部への投入の技術は石炭のそれとは全く違うとして、「非常に熱くなることを肝に命じておかなくてはいけません」と話した。