フジテレビが6月19日に行われる格闘技ドリームマッチ「THE MATCH 2022」(東京ドーム)の放送を見送ったことを受け、ドリームファクトリーワールドワイド、K-1、RISEの3社は31日、同イベントに関する記者会見を行った。実行委員で交渉役を担っていた株式会社ドリームファクトリーワールドワイド・榊原信行氏が状況を説明した上で、放送の再検討を強く要望した。
榊原氏は冒頭、「とても残念に思ってますし、フジテレビさんとの交渉を担当していたので、状況は分かっていた。突然のことで頭が真っ白になっている。フジテレビさんが放送を降りるとは正直思ってなかったので、残念」と落胆。そして、「すごく楽しみに思っていたファン、視聴者の皆さんに申し訳ない。交渉不足を含めてお詫びしたい」と謝罪した。
なぜ契約に至らなかったのかは「何が最終的な原因になったのは明確になったものはない」とし、週刊誌報道については「フジテレビさんにとっては由々しき問題。反社チェックは関係各位に行われました。反社ではないですし、(フジテレビはその直後)変更はございませんと広報されてます」と、あらためて疑惑を否定した。
榊原氏、その周辺については今月、RIZIN関係者が暴力団関係者と交際していることを認めたとされる音声データが流出したとし、金銭トラブルが一部メディアで報じられた。この疑念をフジテレビが問題視している可能性もあり、「僕は退任することも。いることでネガティブにされるなら、汚点を作りたくないので、退くことはやぶさかではないとも伝えた」と覚悟を示した。
交渉については「経済的な面で折り合わなかったことはないです」とも強調。週刊誌報道が原因とするなら辞任する意志を繰り返し、「もう一回、フジテレビさん戻って来て欲しい」と要望した。大会は予定通り行われるという。