男性に何でもやってもらうことが幸せだと感じているキラキラ女子と、何でも自分でやってしまう地味系女子の二人が、反発しながらも次第に惹かれ合っていく漫画作品『隣の紀陽さん』。この作品に登場する、地味系女子の紀陽に好感を持つ“紀陽推し”の男性読者が密かに増え始めているという。「取っ付きにくそうだけど、愛らしい」「不器用で、ほっとけない」という声も多い。
そこで今回は、この作品を紹介すると共に、作者のみこまるさん(@micomalu)にメールで取材を行い、作品の魅力について語っていただいた。
◆キャッチコピーは「手先は器用、人生は不器用」
この作品が誕生したのは、みこまるさんが漫画の学校に通っているころ。自分の得意分野でDIYをテーマにした作品を描こうとしたときに、あることをひらめいたという。「ずっと前にふと“手先は器用、人生不器用”というキャッチコピーを持ったキャラクターを思いつきまして、このテーマなら活かせそうだなって。ということで、紀陽さんが誕生しました」。
いつでも冷静沈着。常にクレバーな判断と責任感を発揮する紀陽さん。一方、女子力を爆発させながら仕事に向き合う吉峰小織。あまりにも対照的過ぎる二人について、みこまるさんはどのような思いを持っているのか。「私は完全に、紀陽さんタイプだと思います。だけど正直、ちょっと羨ましいなぁと思います。自分には全くない部分を沢山持っているので。だから作品には、愛されキャラの小織になってみたかったかもなぁ、くらいの願望が少しは滲んでいるかも知れません。一応作者なので、どちらの気持ちも理解しているつもりですよ」。
「今後については、植物を愛しすぎる男の話、義母と娘の話、同級生との過去を回想する話……。いろいろとアイディアはあるのですが、どれから実現しようか迷っています。あとは、全く異なりますが、死生観とか、目に見えない部分、スピリチュアルなことを漫画にしてみたいなとは思っています」。魅力的な登場人物を描くみこまるさんは、つぎにどんな人物を描き出すのか。これからの活動にも目が離せない!
■■みこまるさん情報
Profile.
2021年より創作漫画を描き始め、同年9月「クニエ漫画グランプリ2021」にて『田端、明日は売るつもり!』を半年連載、同作でsns漫画賞受賞。2022年、「なかよし×コミチ ショート漫画大賞」入賞。現在日経xwomanにて『紆余曲折☆中学受験物語』を連載中。
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