ブラジル出身のファッションモデル、ジゼル・ブンチェン(41)が、18歳の時にモデルとしてトラウマ的な体験をしたことを告白した。1998年のロンドン・ファッション・ウィークでアレキサンダー・マックイーンのショーに登場した際、何も知らないまま胸が露出した服を着る羽目になったという。
ジゼルは英ヴォーグ誌にこう明かす。「一番トラウマ的だった瞬間一つ。衣装合わせをしていなくて、当日ショーに行ってから、『私は何を着るの?』って感じだったの」「あの頃は英語も片言で、半分ぐらいしか理解できなかったんだけど、把握しているふりをしていた。見当もつかなかったの。『Tシャツか何かあるわよね?』て聞いたら、そんなことはなく…。涙が出てきてね」
また、担当のメイクアップアーティストから、メイクが台無しになるから泣き止んでくれと言われたそうだ。「まつ毛にフェザーをつけていたんだけど、泣いたことでそれが取れてきて、メイクアップアーティストが、『お願いだから泣くのを止めて!』って」「私は歩きながら『お父さんが、この写真を絶対見ないことを願う』ってずっと思い続けていた」「だからこのショーは鮮明に覚えている」
“9頭身”のスーパーモデルとして世界的に活躍したジゼルにとって、この経験は、長いキャリアでも最も大きなレッスンの一つだったそうで、「私はとにかく逃げたかった。でもそれって自分をより強くしてくれるものだから」とジゼルは続けた。