人気SFバトル・ファンタジー漫画「炎炎ノ消防隊」(作者・大久保篤)が完結する単行本34巻が17日に発売され、同日の読売新聞朝刊に全面広告は掲出された。案内に沿って紙面を折ると「希望」の二文字が現れる演出が施された。
同作は講談社「週刊少年マガジン」に2015年9月に連載がスタートし、今年2月に終了。人体自然発火現象によって全身が炎に包まれる変異を経て凶暴化した「焔ビト」と呼ばれる怪物や、焔ビトに起因する脅威と戦う特殊消防隊の活躍が描かれた。
最終局面で主人公のシンラが「絶望」と「希望」の選択を迫られる原作と呼応するように、全面広告の案内通りに紙面を折ると「希望」の文字が現れる。講談社の担当者によると「紙は折れても心は折れない! シンラのように!」とのテーマが込められた。
「炎炎ノ消防隊」はシリーズ世界累計2000万部超。熱いバトル描写や多彩なキャラクター、謎と陰謀に満ちたストーリーはもちろんのこと、突如出てくる実写表現など独自のセンスが多くのファンを生んだ。2019年にテレビアニメ第1期、20年にテレビアニメ第2期が放送。17日には、アニメ第3期の制作も発表されている。