人気麻雀漫画「麻雀飛龍伝説 天牌」などの原作で知られた劇画作家の来賀友志(くが・ともし=本名・江畑博之)氏が、8日午後6時34分に死去したと、次男の江畑有流氏が10日に来賀氏の公式フェイスブックで明かした。65歳。通夜は13日午後6時から、葬儀は14日午前10時45分から、東京都練馬区の「愛染院会館 第一」で行われるという。喪主は妻・江畑智奈実さん。
江畑有流氏はフェイスブックで「江畑博之(来賀友志)は、令和4年5月8日午後6時34分、息を引き取りました」と報告。「漫画原作者として、孤独に作品に向かい続け 麻雀打ちとして、一打一打に魂を込め、父として家族を支え続けた、65年と175日、堂々たる生き様でありました。偉大な彼の人生を心から尊敬すると共に、旅立ちが安らかであることを祈ります」と来賀氏への敬意を示し、「生前、父を支えてくださった皆様、応援してくださった皆様に、心より感謝申し上げます」と感謝で締めくくった。
来賀氏は、麻雀漫画雑誌「近代麻雀」(竹書房刊)の編集長を経て漫画原作者となり、1983年に「牌のレクイエム」でデビュー。麻雀や任侠ものの漫画を数多く手掛けた。代表作の「―天牌」は雑誌「週刊漫画ゴラク」(日本文芸社刊)で99年5月から連載が継続中で、単行本は114巻まで達している。
先月28日には自身の公式ツイッターを更新し、急性リンパ白血病と診断されて緊急入院したことを公表。「かなり進行していて最初の山場は10日、介抱に向かっても最低2ヶ月の入院。人生って分からんね、まだ原作書きたいので頑張るね」としていた。最後のツイートは今月5日で、自身が脚本を担当したVシネマ「雀狼伝」シリーズの主演を務めた俳優・渡辺裕之氏の急逝に触れ「ただただ驚いている」などとつづっていた。