神戸風月堂が1日、平たい焼き菓子にクリームを挟んだ名物「ゴーフル」誕生95周年を記念した新商品「95th アニバーサリーゴーフル」を数量限定で発売した。このために作られた限定パッケージには、近づいたり離れたりして見るとあるキーワードが浮かび上がる仕掛けが取り入れられている。
ゴーフルは1927年に誕生し、今年95周年を迎える。今回は100周年に向けたアニバーサリー企画の第1弾として、パッケージの直径約17センチの”大判ゴーフル”の新商品を販売する。新開発されたクリームは「楽園のバニラ」「おとめなストロベリー」「太陽のチョコレート」「星空のモカコーヒー」の4種類で、それぞれ産地にこだわった素材を使用した。
パッケージのデザインには、入社4年目の若手デザイナーを大抜てき。”大判ゴーフル”の限定パッケージを販売することは同社にとって珍しく、歴史ある商品に「新しい風」を吹き込むことを期待された。
担当デザイナーは、普段、一回り小さな「プティーゴーフル」の季節限定商品などを手がけているといい、”大判ゴーフル”のデザインは初挑戦。「2カ月間ノンストップで作り続けた」という渾身のデザインが完成し安堵の表情を浮かべた。缶や外箱に「9」と「5」の数字をちりばめ、黒に近いグレーや深みのあるブルーなど「ニュアンスがあるおしゃれなカラー」にこだわったという。
数字が敷き詰められた缶の蓋には、近づいたり離れたりすると見えるあるキーワードが潜んでいる。社内でも「全然見えたで」「見えへんねん」と話題になっているといい、担当デザイナーは「(答えが分かって)ハッとした時の顔が面白いですよね」とニンマリ。「従業員同士やスタッフとお客さまのコミュニケーションのきっかけになれば」と期待していた。