フォーブス誌が世界で最も裕福なビリオネアとしてランク付けした実業家のイーロン・マスク氏は自分の家を所有していないそうだ。2190億ドル(約28兆円)の資産を持ち、スペースXの最高経営責任者でありながら、友人の空き部屋に滞在し休暇も取らないため「個人の消費」が比較的少なく、人々が思うほど財産について「面倒な事」はないという。
マスク氏は、メディア組織・TEDのトップであるクリス・アンダーソンにこう語っている。
「確かに、僕が個人的に年間何十億ドルも消費していたらとても問題だろう。だけどそんなことはない。実際僕は今家も持っていなくて、文字通り友人の家に泊めてもらっているよ」
「テスラのエンジニアリングが集中しているベイエリアへ行けば、友人宅の空き部屋を転々とする」
「ヨットも持っていないし旅行もしない。個人的な消費は多くないけど、例外は飛行機。飛行機を使わなきゃ働ける時間が減るからね」
マスク氏は、2020年5月に「家を持たない」ことを宣言し、カリフォルニア州にある最後の4軒の家の売却を開始。当時のツイッターに「物理的な所有物をほとんどすべて売っている。家は持たない予定」「ただ売却の際に1つだけ規定がある。ジーン・ワイルダーの古い家は僕のもので、取り壊すことも、その魂を失うこともだめだ」と綴っていた。
そんなマスク氏は、昨年12月に元パートナーのグライムスとの間に代理出産で娘が誕生したことが明らかになっていた。