ザ・ウォンテッド 33歳で死去したメンバーの葬儀で棺を担ぐ 妻が「あなたとの人生に退屈はなかった」

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トムの棺を運ぶザ・ウォンテッドのメンバーら
トムの棺を運ぶザ・ウォンテッドのメンバーら

 英国出身のボーイズグループであるザ・ウォンテッドが、メンバーだったトム・パーカーの葬儀で棺(ひつぎ)を担いだ。トムは3月30日に1年5カ月にわたる脳腫瘍の闘病生活の末、33歳の若さで死去。20日にロンドン南東部にある聖フランシス・アッシジ教会で葬儀が行われ、メンバーのジェイ・マクギネス、マックス・ジョージ、シヴァ・ケインズウォラン、ネイサン・サイクスらが棺の付添人を務めた。

 教会の外にファンが集結し、通りに何百人もの人々が並ぶ中、葬儀が始まる前にはオアシスの『シャンペン・スーパーノヴァ』が流されていた。

 2018年にトムと結婚した妻ケルシーさんは、3頭の黒い馬と共に葬儀に参列。事前に録音され教会で流されたメッセージの中で、「思い出ひとつひとつを大切に生きてゆきます。あなたとの人生に退屈することは決してなかった」と話し、「ソウルメイト」であるトムとの結婚式は「人生で最高の日だった」と振り返った。

 そして、教会の外には同バンドの2011年のヒット曲『グラッド・ユー・ケイム』のアルファベットが綴られた花も見られる中、マックス・ジョージはこう話していた。「彼はあまりにも早く私たちを残して逝ってしまった。その不在を惜しむことだろう」「外にいる人々、世界中の人々が彼の存在の証だ。ゆっくり休んでくれ」

 親しい友人や家族が出席した葬儀だったが、ケルシーさんによって教会の外にはファンのために大きなスクリーンが設置され、黒の服を着たファンらもトムを偲び、棺が車に運ばれる際は沈黙を守っていた。

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