人気歌姫 ヒット曲の盗作疑惑裁判に逆転勝訴 “ナマ歌披露”申し出て法廷が和む場面も

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ケイティ・ペリー
ケイティ・ペリー

 人気歌手のケイティ・ペリーが、自身の曲「ダーク・ホース」が盗作だとして訴えられていた裁判で勝訴した。2013年リリースの同曲は以前、ロサンゼルスの連邦陪審により、フレイムによる08年のクリスチャンラップ曲「ジョイフル・ノイズ」の盗作との判決が下され、ケイティらに損害賠償278万ドル(約3.3億円)の支払いが命じられていた。

 当時の判決ではケイティ本人に55万ドル(約6400万円)、所属レーベルのキャピタル・レコーズに129万ドル(約1.5億円)、そのほかプロデューサーのマックス・マーティンら5人のコラボレイターやドクター・ルークの会社にも損害賠償が求められていた。ところが10日、連邦裁判所の判事らは一転してケイティの盗作を否定。長年に渡った裁判が終了となったかたちだ。

 同裁判の陳述書にはこう記載されている。「『ジョイフル・ノイズ』のオスティナートと『ダーク・ホース』のそれが重なる部分は音楽制作において明白に常套的なものです。この素材に著作権を許可することは2音のピッチの繋がりの不適切な独占、もしくはマイナースケールそのものの独占を許可することになります」

 判事の1人であるクリスティーナ・A.シュナイダー氏は以前、両曲が似ているとされる部分は著作権侵害にあたるほど音楽的に珍しいものではないと判断し、陪審員らの評決を覆していた。

 フレイム側が2000万ドル(約23億円)近くの賠償金を求めていた同裁判。278万ドルの支払いが命じられた際に、ケイティ側の弁護士のひとりクリスティーヌ・レペラ氏は「音楽のアルファベットは誰もが使用できるべき」と反論していた。

 またケイティと6人の共同作曲者らは、「ジョイフル・ノイズ」を聴いたことがなかったと証言。ケイティの音楽的素養が教会やゴスペルミュージックにあることも指摘していた。

 ちなみに裁判中に同曲を流す予定だったものの、スピーカーが故障。ケイティ本人が歌を披露すると申し出たことでその場が和んだそうだ。

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