その絶世の美女の力にすがるため、丹後局は小野小町に17日間の祈願をかけ、元のような黒髪に戻ったのだという。この伝承は神社の本殿横の看板にも記載されている。
今回、小町神社を訪れたが、小田急線本厚木駅からバスに揺られ「小野宮前」というバス停で下車。そこから高松山ハイキングコースを200メートルほど上った場所にあったが、そのあまりの急勾配に一気にたどり着くことはできなかった。実際、わずか200メートルの道に休憩用の簡易ベンチが3カ所も設けられていた。
昔は整備されてもいないこの山道を丹後局は17日間も上ったとは…。げに恐ろしき北条政子の嫉妬心から生まれた怨念である。