ミュージシャンのマット・ゴス(53)が、出会い系アプリから排除されていたようだ。双子の弟らと組んだグループ、ブロスで知られるマットは、恋人を見つけようと必死な思いでオンラインのマッチングサービスを利用したものの、同アプリの管理者はマットが本人ではなく、なりすましだと対処。しかし恥ずかしくてそれを正すことができなかったという。
BBCラジオ5でマットは「『マット・ゴスは、あなたのなりすましを容認しませんよ』って言ってきて、追い出されたんだ」「僕は恥ずかしくて、『いや、僕です、本人です。証明の情報を出しますよ。裸の写真でも、必要なものは何でも』って言えなかった。『ちょっと切羽詰まってて、ここで誰かを見つけようとしているんです』と言う勇気はなかったよ」と話した。
そんなマットは最近、最後に付き合った恋人を振った理由は、恋人のソーシャルメディアへの執着に嫌気がさしたからだと明かしている。
ニューアルバム『ザ・ビューティフル・アンノウン』の収録曲『セイヴド』について、マットはこう説明する。
「前のガールフレンドはずっとソーシャル・メディアと繋がっていたがってたけど、それは僕が望む生き方じゃない」
「僕は、『手をつないだり、ガールフレンドやボーイフレンドとして外食をするような人生を一緒に過ごすか、君が僕たちの生活をネットにさらすかのどちらかだ』って言ったんだ。ソーシャルメディアの生活は、僕には合わないと悟った」
「だから、アルバムに収録されている『セイヴド』という曲は、喜びを見つけるために経験する痛みと、自分にふさわしい人について歌っている」
「『浮気』をテーマにした曲でも、『傷つけられたけど、救われた』という前向きな内容になっている」
「暗い状況から生まれる希望についての歌なんだ」
マットは1980年代に、弟のルーク・ゴスや友人のクレイグ・ローガンと共にブロスを結成、何十年にも渡りスポットライトを浴び続けてきたが、今でも心は若いそうで、「ブロス時代は本当に若い時で、僕は今でも若さを感じている。ファンが興味を持ち続けてくれたことに感謝している」と語った。