英ボーイズ・グループのザ・ウォンテッドのメンバーとして知られたトム・パーカーが30日、脳腫瘍の闘病生活の末、死去したことを妻ケルシーさんが伝えた。33歳だった。
ケルシーさんとの間に2歳の娘と1歳半の息子をもうけたトムは、2020年10月脳腫瘍の一種であるステージ4の膠芽腫を患っており手術不可能であることを明かしていた。
トムは、2009年に4人のメンバーと共にザ・ウォンテッドを結成、世界中で1200万枚のセールスを記録する成功を収めた。
2021年末にグループは再結成を果たし、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催された、がん研究へ向けた資金集めを目的としたチャリティーコンサートに、マクフライやエド・シーランらと出演、その後イギリス国内で「グレイテスト・ヒッツ」ツアーを敢行、同ツアーはほんの数週間前に幕を閉じていたばかりだ。またトムはつい先日、今年7月に回顧録を出版することも発表していた。
トムの訃報を受けてザ・ウォンテッドはインスタグラムに追悼の言葉を投稿。「マックス、ジェイ、シヴァ、ネイサン、そしてザ・ウォンテッドのファミリー全員が、今日の昼時に家族やバンドメイトに囲まれ安らかに息を引き取った僕らのバンドメイト、トム・パーカーの悲劇的で早すぎる死に打ちのめされている」「トムはケルシーの素晴らしい夫で、オーレリアとボディの素晴らしい父親だった。彼は僕らの兄弟で、僕らが感じている喪失感と悲しみを言葉では言い表せない。永遠に僕達のハートに生き続けるよ」と思いを明かした。
このほか、元ワン・ダイレクションのリアム・ペインやザ・ヴァンプスのコナー・ボール、2017年にミュージカル『グリース』でトムと共演したダニエル・ホープらが故人を偲ぶ言葉を綴っている。