英国のエリザベス女王(95)が、夫フィリップ殿下の追悼式で涙を流した。女王は、29日にウェストミンスター寺院で行われた同式典に、性的暴行で訴えられていたヴァージニア・ジュフリー氏と和解が成立して以来、初めて公の場に姿を現したアンドルー王子に付き添われ入場、昨年4月に99歳で他界した夫を偲んだ。
2人は通常使う入り口ではなく、座席に最も近い「詩人のコーナー」から寺院に入り、女王はアンドルー王子に支えられながら通路を歩いたものの、最後の数歩は杖をつきながら一人で歩き着席した。
式典には、チャールズ皇太子とカミラ夫人、アン王女、ウィリアム王子夫妻など殿下の遺族が出席、女王とカミラ夫人、アン王女は、殿下の「公式カラー」であったエディンバラグリーン(深緑)の装いで故人に敬意を示した。
女王はまた、1966年に殿下から贈られたというイエローゴールドにルビーとダイアモンドがあしらわれたブローチをつけていた。
同式典は、このところ体調不良が報じられている女王を配慮し、40分に短縮して行われ、女王の座席には追加のクッションが置かれていた。