「吉本の社員にならせて!」大学生が熱烈アピール ミルクボーイらの前でネタ披露も、将来は裏方志望

ミルクボーイと話す「ヴィンチェンツォ」の井澤匠さん(左から2番目)と生田篤史さん(同3番目)
ミルクボーイと話す「ヴィンチェンツォ」の井澤匠さん(左から2番目)と生田篤史さん(同3番目)

 関西の大学でお笑いサークルや落語研究会に所属する学生がミルクボーイらプロのお笑い芸人の前でネタを披露する「第2回大学生お笑い祭り!」が20日、京都市・よしもと祇園花月で開催された。大学卒業後の進路にNSC(吉本興業の養成所)入りや一般就職を挙げる学生たちの中、「吉本の社員にならせてください!」と舞台上でアピールする猛者が現れ、会場をざわつかせた。

 同イベントはお笑いに取り組む大学生を応援する企画。36組のエントリーから事前審査で選ばれた同志社大、京都大、佛教大、京都産業大、近畿大、大阪芸術大、関西大のお笑いサークルに所属する8組が、それぞれ3分間ずつネタを披露した。ゲストとして「ザ・プラン9」のお~い!久馬、「ゆにばーす」のはらと川瀬名人、ヒューマン中村が出演し、講評した。

 京都産業大のサークル「落語長屋」から出場した「ヴィンチェンツォ」は井澤匠さんと生田篤史さんの2年生コンビ。体を力一杯叩くボディーパーカッションを交えた漫才で、ヒューマン中村から「躍動感もあるし、MCと絡むときも使えそう」と評価された。

 ツッコミの生田さんはNSCへの進学を検討中。MCのミルクボーイへハキハキと大きな声で受け答えするボケ担当の井澤さんもお笑い芸人志望かと思いきや、マネジャーになりたいと告白し「吉本の社員にならせてください!」と声を張り上げた。

 エンディングでは、プロのお笑い芸人ゲストが “イチオシ”の出演者を選び発表した。お~い!久馬とゆにばーす・はらの2人から支持されたコンビ「リッケンジョリーナ」(同志社大喜劇研究会所属)は、「コントをやられている九馬さんに選ばれてうれしかった」と喜んだ。

 ヒューマン中村とゆにばーす・川瀬名人から票を獲得した「穂村ベイビースターダスト」の右原誉良さん(近畿大のサークル「こども帝国」所属)はピンでコントを披露し、川瀬名人から「思想に表現力が追いついていないだけ。負けない表現力を身につけてもらいたい」とアドバイスを受けた。右原さんは「まだまだこれから成長していきたい」と意欲を増していた。

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