洗濯地獄からの解放「ドラム式洗濯乾燥機」は如来様!? 2児の母が描いた漫画に共感「人生変わる」

松田 和城 松田 和城
「ドラム式乾燥付洗濯如来様」1ページ目(本人提供)
「ドラム式乾燥付洗濯如来様」1ページ目(本人提供)

 ドラム式乾燥付洗濯機を購入し、日々の〝洗濯地獄〟から解放された実体験を描いた漫画がSNSを中心に盛り上がりを見せている。「マジで人生変わる」「これと食洗機がない生活は考えられない」など共感の声が多く寄せられた。投稿した2児の母の漫画家・こしいみほ(@541miho)氏に話を聞いた。

 漫画では「洗濯のどんなところを面倒に感じているのか」「ドラム式乾燥付洗濯機を導入してどんな変化があったのか」などの点をおもしろおかしく描いている。子どもが生まれてから、数日おきだった洗濯が毎日となった。さらに天気の変化によって行動を支配される苦行はまるで「賽(さい)の河原」と表現。漫画内で鬼が「にわか雨降らせちゃおっかな~」とあおる姿が印象的だ。こしい氏は「子どもがいると、洗濯物を干さなきゃと思っていても子どもの準備を優先して後回しになったり、うっかり干しっぱなしにして雨に降られたりと、モヤモヤがすごいんです」と説明した。

 7年前、使用していた洗濯機が壊れたことをきっかけに、夫の提案でドラム式乾燥付洗濯機を購入した。天気の変化に振り回されず、作業数も減少。〝洗濯地獄〟から解放された。「洗濯に心や頭を使う必要がなくなり、ひいては子どもたちとも穏やかに接することができるようになりました」。漫画ではそんなドラム式乾燥付洗濯機を「如来様」と表した。「時間の面でも気持ちの面でもかなり楽にしてくれました。手を合わせて奉りたいほどの存在であることを伝えるために、何か別のものに例えるとしたら…と考えて『如来様』にしました。仏の中でも、如来が最も高い位だそうです。わが家では洗濯機が如来様ですが、ご家庭によっては、食洗機が如来様かもしれませんね」と答えた。

 こしい氏は、今年12年間勤めた会社を辞め、現在専業漫画家として活動中。専門的に学んだ経験はないが、幼少期から絵を描くことが好きで、学級新聞に漫画を載せたり、友達と交換でストーリー漫画を描いていたという。社会人になってもその熱は冷めることはなく、副業でやっていた漫画家を本業とし、会社を辞める決断をした。収入は不安定だが、書籍化作業や雑誌イラストの仕事など新しい挑戦にワクワクする毎日を送っている。「会社員を辞めて漫画家になる際、最も大きかったのは収入面でしたが、自分がやりたいことに集中して取り組めるのは自分の気力・体力や、家族のライフステージ的に今しかないと思って決断しました」と振り返った。

 同漫画は、コミックエッセイ「ころんでもポジティブ」に収録されている。同書籍では日々の暮らしの中で感じる面倒くささやモヤモヤを、同氏がどのように楽しく乗り切っているかをテーマに執筆されている。反響の大きさについて「漫画の感想というよりは、ドラム式乾燥付洗濯機にまつわる意見が盛りだくさんというのは若干複雑ですね」と苦笑いを浮かべた一方で、「コメントが買おうか迷ってる人の参考になればいいなと思っています。如来様というに例えに合わせて『わが家も如来様をお迎えしました』というようなコメントには、フフフと笑わせていただきました」と話した。

・こしいみほ氏ツイッター(@541miho):https://twitter.com/541miho?s=20&t=7jmAw9pFX577c2pYUTltFA

・こしいみほ氏コミックエッセイ「ころんでもポジティブ 毎日を少しでも明るく楽しく生きる23の思考術 」(はちみつコミックエッセイ) Amazon:https://amzn.to/3v2uBmz

楽天:https://books.rakuten.co.jp/rb/17030176/

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