「スパイダーマン」で知られる俳優トム・ホランド(25)は、「アンチャーテッド」で「クールな男」を演じることに難しさを感じていたようだ。「アウトサイダー」の役をオファーされることに慣れていたトムは、同新作で自信に満ちたネイト・ドレイクを演じるのに違和感を感じたという。
「これまで僕はいつも友達が少なく、クールな奴でもないアウトサイダーを演じてきたんだ。ネイサン・ドレイクは完全にその反対だから、それに慣れて、しっくりするのに時間がかかったね」とザ・ハリウッド・レポーターに語る。
この映画のために、トムはロンドンの高級ホテルのバーでバーテンダーとしての訓練を受け、映画の中で飲み物を作る時に披露できるような「派手なトリック」を身につけたそうだ。
映画に登場するカクテル、ネグローニをうまく作ることだけに集中したのかと聞かたトムは、こう答えている。
「いや、実はそうじゃなくて、僕はもっぱら本当にかっこいいトリックを学ぶことに集中したんだよ。バーテンダー達に、僕が一生懸命やって、このクールなトリックを習得したことを本当にわかって欲しかったんだ。瓶をひっくり返したり、キャッチしたりが中心だったね」
また、共演の筋肉隆々で知られるマーク・ウォールバーグと並ぶとどれだけ「変」に見えてしまうかを気にしていたトムは、新型コロナによるロックダウンを利用して身体を鍛えることに勤しんだという。マークの隣にいる自分を見る以外に、何がその決断を促したのかと尋ねられたトムは笑って「正直それがすべてだよ。(2020年3月に)映画の撮影を始めようとしていた時、マークが僕よりもずっと大きいことに気づいたんだ。そしてコロナのせいで5カ月間中断されていた間、僕はひたすらトレーニングだけをしていたんだ。やって良かったよ。じゃないと少し変な感じになったと思うから。僕がマークの二頭筋の一つみたいに見えてたかもしれないからね」と明かしている。