ロングセラー菓子「小枝」がパンになった ファミマ新商品の挑戦「サクサクの食感に苦労」

山本 鋼平 山本 鋼平

 大手コンビニチェーン・ファミリーマートの商品棚で、ひときわ目を引くパンがある。森永製菓の人気チョコレート「小枝」とコラボした「小枝みたいなパン」(税抜128円)が今月25日、全国で発売。担当者は「菓子パンはどれも全般的にしっとりとした食感なので、菓子の『小枝』のようなサクサク感を製品のどの部分で表現するか、どういう仕立てであればサクサクの食感が維持できるか、という点に苦労しました」と語った。

 アーモンドをトッピングした細いスティック状のパンにパフ入りのチョコレートクリームをサンドし、チョコレートでコーティングすることで、本家「小枝」のおいしさの特徴と見た目を再現。食感や味わいは、噛み応えのあるパン生地を使用し、中にチョコレートクリームを入れ込むことで、本家「小枝」のサクサク感を想起させるものにした。本家「小枝」はチョコレートとシュガーコートアーモンド、2種類のパフを組み合わせ、「高原の小枝」の形をヒントに作られたチョコレート菓子。昨年に発売50周年を迎えたロングセラー商品に対し、ファミリーマートがコラボ商品(菓子パン)の展開を提案し、森永製菓から快諾を受けた。

 ファミリーマートのパンチームが企画し、敷島製パンの開発チームと共に商品開発を行った。森永製菓の監修を受け、完成に至った。「通常のチョコロールよりも細身の形状に、また細めにしても持ちやすいよう少しハードに焼き上がる生地配合にしています。チョコクリームに配合するナッツやパフについては、『小枝』に使用されているのと同じ原材料も含めた多くの選択肢の中から、本家『小枝』の美味しさを再現しつつ『パンにしたときに食感と風味が持続する』という点も考慮して厳選した結果、最終的には今回のパン用に本家「小枝」とは別の原材料を採用しています」と説明。「特に本家の特長である『サクサク感の心地よさ』の再現にこだわって仕上げています」と語った。

 「小枝みたいなパン」のボリュームは、本家の標準重量比較で約50倍。開発には昨年9月から約2か月間をかけた。森永製菓からは「小枝は発売50周年を迎えました。チョコと具材の絶妙なバランスを追求した、サクサクとまらないおいしさが小枝の特徴ですが、その特徴をパンでうまく再現されており、その美味しさを存分に味わっていただけるのではないかと思います。ぜひ、お菓子の小枝と一緒に『小枝みたいなパン』を楽しんでいただけたら幸いです」とコメントを寄せられた。

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