女優のシルパー・シェッティー(46)が15年前、ステージ上でリチャード・ギアから頬にキスされたことで「わいせつ」罪などに問われていた件で、ついに無罪の判決が下された。シルパーは、2007年にインドのムンバイで開催されたエイズに関する意識向上イベントのステージ上で、観客を前にリチャードに抱擁され頬に数回キスされたことでその容疑をかけられていた。
その事件によりシルパーとリチャードは渦中の人となり、インドの価値観に反すると考えたヒンズー過激派による抗議運動が行われるに至っていた。
しかしながら、今回ムンバイの裁判所は、これらの容疑は「根拠がない」として、シェルパーは「もう一人の容疑者(リチャード・ギア)による、望んでいなかった行為の犠牲者であるようだ」として、無罪と判断した。
リチャードは当時、自身の映画『Shall we Dance?』からのシーンのパロディであったという同事件で逮捕されたものの、その後謝罪。キスはHIV感染の危険性のない行為であることを行動で示そうとしただけだと主張していた。
一方でシルパーは当時、「リチャードは誰の感性も、どんなインドの感性も傷つけるつもりはなかったとメディアに話してほしいと私に言っていたわ。彼に凄く謝られた。私は恥ずかしかったわね」と話していた。