80歳のボブ・ディラン 全楽曲の権利を約230億円でソニーに売却

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ボブ・ディラン
ボブ・ディラン

 歌手のボブ・ディラン(80)が全楽曲の権利をソニーに売却した。1962年のセルフタイトルのデビューアルバムから2020年の『ラフ&ロウディ・ウェイズ』まで、計1億2500万枚のセールスを誇る全作品の原盤をソニーが獲得、その価値は推定2億ドル(約230億円)とされている。

 「私と多くのレコードに対して、コロムビア・レコードと(ソニー・ミュージックエンタテインメントCEOの)ロブ・ストリンガーは何年にも渡って良くしてくれた。全ての私のレコーディングがあるべき場所に残ることを嬉しく思う」とボブは話している。

 1961年10月、ジョン・ハモンドが推したことでソニー・ミュージック・エンターテイメントのコロムビア・レコードと契約したボブ、同年にデビューアルバムをレコーディング、その後『ミスター・タンブリン・マン』『ライク・ア・ローリング・ストーン』『メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ』など数々の名曲を世に送り出すこととなる。

 今回の契約にストリンガーはこう語っている。「コロンビア・レコードはボブ・ディランとキャリアが始まって以来特別な関係を保ち続けてきました。60年に渡る関係が引き続き成長、進化し続けることに我々はこの上ない誇りと興奮を感じています」「ボブは音楽における偉大なアイコン、比類なき天才アーティストの1人です。彼とその楽曲が大衆文化に与え続ける大きな影響は唯一無二のもので、これから彼がソニー・ミュージックの永続的な一員となることを楽しみにしています」

 昨年12月にはブルース・スプリングスティーン(72)がソニーに推定価値5億ドル(約570億円)とされる自身の全楽曲を売却、今月は故デヴィッド・ボウイの全楽曲が遺産管理団体からワーナー・チャペル・ミュージックへと2億5000万ドル(約285億円)以上で売却されていた。

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