元NMB48・木下百花 アイドル時代に影響を受けた「悪い友達」の存在を歌に

笑顔でインタビューに応じる木下百花=吉本興業(撮影・山口登)
笑顔でインタビューに応じる木下百花=吉本興業(撮影・山口登)

 元NMB48でシンガーソングライターの木下百花(24)が、最新デジタルシングル「悪い友達」を引っさげ、ワンマンライブ「木下百花生誕祭『生きるとは』」を2月に開催する(6日=大阪・梅田Shangri-La、13日=東京・恵比寿LIQUIDROOM)。アイドル時代から奇抜な髪色などで”異端児”として知られた木下が影響を受けた「悪い友達」の思い出や、首に大きなタトゥーを入れるきっかけになった自身の成長について語った。

 新曲「悪い友達」は「人を振り回す友達」とイメージを膨らませ、木下自ら作詞した。「はたから見ていると『そいつと関わるのはやめや』と言われたりするけど、実際に関わってる人からは刺激的でかっこよく見えたりするのかなと」。自身のファンは同世代の女性が多く、木下の”自由”な振る舞いに憧れる人もいるという。「(ファンに)『タトゥーはほんまにやめとき。親御さんに申し訳ないから』と言ったりして(笑)。ギリギリ、悪い友達にならないようには努めているつもりです」と話した。

 木下にとっての「悪い友達」は、17~18歳の頃に出会った年上の友人。観客として訪れたライブ会場で声をかけ、音楽を教わるなどの交流がスタートした。路上で踊るなど「小学生みたいな遊び」をする姿に、アイドル時代の木下は「こんな自由に生きていいんや」と衝撃を受けたという。「影響を受けた結果、はっちゃけるようになっちゃって。その時はいい影響だったけど、今は出会いたくない(笑)」。現在は疎遠になっているといい「悪い友達は思い出にしておいた方がいい」と苦笑いした。

 2020年にバラエティー番組に出演した際には、喉元に描かれた大きなタトゥーが大きな注目を集めた。木下は「そんなに重要な感じで入れたわけではないんです」「入れた時から、消したくなったら消そうと思っている」と自然体。音楽活動の方向性の迷いから抜け出し、やりたいことを見つけた「証し」「思い出」として入れたものだと明かした。

 「(ソロで)音楽を始めてから1年以上はくすぶっていた」という木下が自らの道を見つけるには、バンドのサポートドラマー・吉澤響氏との出会いが大きく影響した。「響さんは自分の音楽をちゃんと評価してくれたので、それで自分のことを認められるというか」。

 アイドル時代は真面目な性格をコンプレックスに感じ、一風変わったオタクキャラを演じることもあった。自分の個性を認めたことで”外野”の声も気にならなくなり「今は一番素っぽいなと思います」と、充実した日々を過ごしている。

 2月のライブについて木下は「原始人になる」と宣言。これまでの音楽活動を人類の進化になぞらえて表現するという。「これだけ聞いても意味が分からないと思う。私もあまり分かっていないので、来てからのお楽しみ」と予告した。

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