今月6日にビバリー・ヒルズの自宅で94歳で息を引き取った米俳優シドニー・ポワチエの死因が、心不全、アルツハイマー型認知症、前立腺がんだったことが明らかになった。米ニュースサイト、TMZが死亡証明書を入手し報じた。
『招かれざる客』『夜の大捜査線』といった作品でも知られるポワチエは、両親が米マイアミを訪れている時に誕生したことから米国籍を所有。バハマで育ち、15歳でアメリカへ移住さい、1955年作『暴力教室』で映画デビューした。
58年の『手錠のままの脱獄』で初めてアカデミー賞にノミネートされ、その6年後に黒人俳優として初の同賞受賞を果たした。昨年12月には自身を題材とした新たなブロードウェイミュージカルの制作が発表されたばかりだった。
『トレーニングデイ』でアカデミー主演男優賞に輝いた2人目の黒人俳優となったデンゼル・ワシントンは、こう追悼の言葉を綴っていた。「シドニー・ポワチエを私の友人と呼べることは名誉でした。彼は穏やかな人で、私達のために長年閉ざされていた扉を開けてくれました。彼と彼の家族に神の恵みを」このほかにもハル・ベリーは、「彼を崇拝しながら育った」とポワチエを偲ぶ言葉を綴っているほか、ウィル・スミスはインスタグラムへの投稿で「真のパイオニア」と故人を称賛している。