人気歌手 差別用語入りの自身のヒット曲を流さないようラジオ局に懇願

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エルヴィス・コステロ
エルヴィス・コステロ

 歌手のエルヴィス・コステロ(67)が自身のヒット曲「オリバーズ・アーミー」をラジオでかけないで欲しいと訴えている。1979年発表の同曲はここ数年、差別用語のNワードが入っていることで集中砲火を浴びており、エルヴィスも自身のコンサートで歌詞を変えるなどしていたが、ラジオでは金輪際かけないで欲しいとその胸中を明かした。

 「最近のツアーでは新しい歌詞に書き換えたりしたけど、一体何の意味があるんだろうって。だからもう演奏するのを止めた。その単語をピー音で消すのは間違っているし、事態を更に悪化させる。強調するわけだからさ。だからもうレコードをかけないでくれ!」とエルヴィスはテレグラフ紙に吐露。そして別の作曲者による自分の曲を引き合いに出し「僕が死んだ時は、自分が作曲していない2曲(「シー」、「グッド・イヤー・フォー・ザ・ローゼズ」)で祝福されるんだろう」と続けた。

 一方、昨年12月にエリザベス女王がパトロンをつとめる慈善団体の資金集めを目的とした「ロイヤル・バラエティ・パフォーマンス」の番組に出演したことについて、エルヴィスはこう話していた。「僕は父親の名誉のためにあそこにいたんだ。王室への忠誠なんかないのは明らかさ。勲章(2019年に音楽界への貢献を称えられ受賞した大英帝国勲章)は貰ったけれど、あの時も言ったけど、皆僕の詞を見ていないことが証明されたのさ。父親は、労働の大切さについての歌『天使のハンマー』を歌っていた。人生を仕事に捧げた男だったから」

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