総合格闘技イベント「ＲＩＺＩＮ．３３」が３１日、さいたまスーパーアリーナで行われ、ユーチュバーで総合格闘家のシバター（３６）が、初代Ｋ―１ ＷＯＲＬＤ ＧＰウェルター級王者の久保優太を１ラウンドで瞬殺する〝金星〟を挙げた。
昨年の同大会同様、ユーチューバーのヒカル、てんちむらと踊りながらリングイン。今年は〝生歌〟も披露して沸かせた。リングネームをコールされると、「伝説を見せてやる！」と絶叫。序盤は久保の打撃に押されて守勢に回る場面もあったが、カウンターの右フックでダウンを奪ってからは一転して攻勢に。最後はひらりと久保の左腕に飛びつき、腕十字固めでＫＯ勝利を収めた。
リング上で、てんちむらと抱き合って喜びを爆発させたシバター。試合後のインタビューでは、「何も言うことねえよ。久保さん、次はＹｏｕＴｕｂｅで」と発言し、ややスベリ。さらに「本当に、昨日というか、さっきまで逃げ出したくて…」と、強敵に対しての素直な心境も吐露した。
その上で「でも、ヒカルくんとかてんちむさんとか、ＨＩＲＯＹＡさんとかヘラヘラ（三銃士）とか、ユーチューバーがみんな来てくれて俺の背中を押してくれました。みんな本当にありがとう」と、セコンドについた仲間たちに感謝。客席に向かい、「みんな俺が負けると思っただろう。ざまあみろ！ユーチューバーは強いんだ！」と高らかに宣言し、満面の笑みでリングを後にした。
シバターは昨年の同大会で元Ｋ―１のＨＩＲＯＹＡに勝利。だが、今年は久保との対戦カードが決まってからは「実力差がありすぎる」と棄権すら示唆した。後に出場を明言したものの、２９日の会見でも「まだ契約書を提出していない。まだギリギリやめられるかなと。（怖いのは）本当なんですよ！みんな演技だと思っているけど」などと腰が引けた発言を繰り返していた。
