超人気ラッパー主催ライブの事故死10人、全員が圧迫による窒息死だった 被害者らから3000億円超の訴訟

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フェスティバルの犠牲者を追悼する花束など(提供=A(C)Lynn Pennington/ZUMA Press Wire/共同通信社)
フェスティバルの犠牲者を追悼する花束など(提供=A(C)Lynn Pennington/ZUMA Press Wire/共同通信社)

 全米ナンバーワン・ラッパー、トラヴィス・スコット主催のフェスティバル、アストロワールドの事故での死亡者全員の死因が判明した。先月、テキサス州ヒューストンで開催された同イベントの死亡者10人の死因について、16日に検視官が発表したところによると、10人全員が圧迫による窒息だったそうで、その中の1人はコカイン、メタンフェタミン、エタノールを混合した中毒作用が追加されている。

 圧迫による窒息は胸や腹部に強い圧力がかかり、呼吸が妨げられることで発生する。今回、14歳から27歳までの9人がトラヴィスのパフォーマンス中、フロントステージへ向かう観客に押され死亡、内臓を損傷する怪我を負い医療的な昏睡状態に置かれていた9歳の少年、エズラ・ブラント君が1週間後に帰らぬ人となっていた。

 同事故発生後、被害者の家族らがトラヴィスやオーガナイザーのライブ・ネイションを相手取り訴訟を起こし、先月には282人がトラヴィス、ドレイク、ライブ・ネイション、アップル・ミュージック、NRGスタジアムを告訴、管理を怠り、経費を節約、参加者らを危険にさらしたとして総額20億ドル(約2270億円)を求めている。

 さらに、死亡したアクセル・アコスタ・アヴィラさんの家族を含め125人の被害者らがメンタル及び体の健康が損なわれた、もしくは命を奪われたとして総額7億5000万ドル(約850億円)の訴訟を起こしている。

 他にも同イベントの警備員2人が、主催者側は安全よりもお金を優先したとして、またエズラ君に続き14歳の若さで命を落としたジョン・ヒルガート君の家族がトラヴィス、ライブ・ネイション、コンサート関係者らに、人々の安全に関して、重大な過失と軽視があったとしてそれぞれ100万ドル(約1.1億円)の賠償金を求めている。

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