トラヴィス・スコット主催のフェスティバル「アストロワールド」で起きた事故で重体となっていた9歳の少年が死亡した。父親と同イベントに参加した少年エズラ・ブラント君は、殺到する観客たちに巻き込まれ内臓を損傷する怪我を負い医療的な昏睡状態に置かれていたが、1週間後に帰らぬ人となったことが明らかとなった。
14日、ブラント一家の弁護士ベン・クランプ氏はこう声明を発表している。「今夜ブラント一家は幼い息子を理解しがたいかたちで失った悲しみに暮れています。喜び祝うものであるコンサートに息子を連れていった結果として起こるべきことではありません。エズラの死は余りにも悲しく、我々はブラント一家のために答えと正義を追求することを誓います。今夜は、家族と共にその悲しみと祈りの中に立ちます」
一方、同フェスティバルの開催地となったテキサス州ヒューストンの市長、シルヴェスター・ターナーはツイッターに「今夜エズラの死を知り悲痛な気持ちでいます。我々の都市は今夜、彼の母親、父親、祖父母、親戚、クラスメイトらへ祈りを捧げます。これから長い間、彼らにはサポートが必要です。神よ彼らに力を。RIPエズラ」
12日にエズラ君の父親トレストン・ブラントさんが明かしたところによると、事故当時トレストンさんは前方は危険と感じエズラ君を肩車しながら離れた場所からステージを見ていたそうだ。しかし観衆らが押し寄せトレストンさんは失神しエズラ君は肩から落下、観衆らに身体を踏まれる事態となり、トレストンさんが意識を取り戻した時には既にエズラ君は脳浮腫と内臓の損傷で病院に搬送されていたという。
今回のエズラ君の死で同イベントの死亡者は10人となった。エズラ君が9歳で最年少、最年長の死亡者は27歳となっている。