世界的歌姫のジャネット・ジャクソンのスーパーボウルでの事件に焦点をあてたドキュメンタリー作が配信される。2004年にジャスティン・ティンバーレイクとハーフタイムショーで共演したジャネット、ステージ上でジャスティンからコスチュームを裂かれたことで自身の胸が露わになってしまうハプニングが起きていた。
ドキュメンタリーシリーズ『ニューヨーク・タイムズ・プレゼンツ』の最新エピソード、『マルファンクション:ザ・ドレッシング・ダウン・オブ・ジャネット・ジャクソン』はこの出来事に焦点を当てるそうで、今月19日にFXとHuluから配信開始予定だ。
デッドラインによると、同ドキュメンタリーは当時スーパーボウルのステージで衝突した人種的、文化的問題を分析し、その出来事が史上最も成功したポップミュージシャンの1人に与えた影響について掘り下げるという。
NFLやMTVの上層部、ジャクソンの家族、音楽業界の関係者らへのインタビューで構成された同作では、この事件による文化的なインパクト、ジャネットへのマイナス影響、CBSの会長レス・ムーンヴスの行動について追及する。
ジャネットは、このハプニングが世界1億5000万世帯に放送されてしまったことへの謝罪を強要された上、そのキャリアは2度と元には戻らなかったものの、衣装を裂いたジャスティンの方はますます人気を上げる結果となっていた。
一方で、今年始めにジャスティンは、ジャネット及び1999年から2002年まで交際していたブリトニー・スピアーズへの謝罪を公開していた。ブリトニーのドキュメンタリー『フレイミング・ブリトニー・スピアーズ』の中で、ジャスティンは2002年のシングル『クライ・ミー・ア・リヴァー』のMVで、ブリトニーの浮気を暴露していたことが示唆され、非難の声が挙がったことから、ジャスティンは2人にこう陳謝の意を表していた。「色々なメッセージやタグ、コメント、懸念の声を読み、答えたいと思った。自分の行動が問題を引き起こし、軽率な発言をしたり、正しいことのために声をあげなかったりした過去を心から申し訳なく思っています。当時やほかの多くの時、自分の行動が至らず、女性嫌悪や人種差別を容認するシステムから恩恵を受けていたことを理解しています」「特に、ブリトニー・スピアーズとジャネット・ジャクソンに謝りたいです。大切で尊敬している女性であるにも関わらず、自分が失敗してしまったと知っているからです」
また、音楽業界が白人男性が成功しやすいようになっていたことを今なら分かるとして、「この業界には欠陥があります。男性、特に白人男性が成功するようになっているのです。そのように設計されています。優位な立場にある男性として、このことを声高に言う必要があるのです。自分の無知により、自分の人生にそういうことが起きていると気づいていませんでしたが、他人が引き下ろされたことによる恩恵を二度と受けたくありません」と続けた。