俳優ブライアン・コックス(75)が、ジョニー・デップは「過大評価」されていると指摘している。『メディア王~華麗なる一族~』で人気のブライアンは、新たに出版された自叙伝『プッティング・ザ・ラビット・イン・ザ・ハット』の中で、大物俳優や監督を手厳しく批判しており、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズへの出演を断った後に会ったジョニーもその中の一人だ。
ブライアンはジョニーについて、「人に好かれるタイプだとは思うが、非常に誇張されていて、非常に過大評価されている。『シザーハンズ』では、あんな手で、青白くて傷のあるメイクをしていたら、他には何もする必要がない。そして彼は何もしなかった。その後、彼はもっと何もしていない」と綴っている。
また長年高い評価を得てきたクエンティン・タランティーノ監督も気に入らないようで、「彼の作品は虚飾に感じる。全て表面的なんだ。深みの代わりに技巧的な構想。内容があるべきところに形式。『パルプ・フィクション』は途中で退出したよ」と批判しているものの、タランティーノ映画への出演には前向きなようで、「とは言いつつ、電話が鳴れば私はやる」と続ける。
さらにイギリス映画界の大御所マイケル・ケインにも矛先が向けられている。「マイケル・ケインは私のお気に入りとは言えない。しかし彼はマイケル・ケインであり、名物的存在だ。そして名物的存在であることが、幅の広い俳優でいることより評価されるようだ」
しかし、故アラン・リックマンは、その対象には入っておらず「私がこれまで会った中で最も優しく、親切で、素晴らしく、驚くほど聡明な男性の一人」であり、「俳優になる前はグラフィックデザイナーだった彼は、その職業のレーザーのような正確さと考慮を彼の作品にもたらしていた」と称賛しているほか、モーガン・フリーマンに関しては、「想像していたとおり」の「完璧な紳士」だったと称えている。