「カムイ伝」「忍者武芸帳」などで知られる漫画家の白土三平(しらと・さんぺい、本名・岡本登=おかもと・のぼる)さんが8日、誤嚥(ごえん)性肺炎のため死去したことが26日、分かった。89歳。「カムイ伝 第二部」などが連載された小学館の漫画誌「ビッグコミック」の編集部が公式ホームページで訃報を掲載した。
また、作画を担当した弟の岡本鉄二さんは兄の他界から4日後、12日に間質性肺炎のため、88歳で死去したことも発表された。
「ビッグコミック」編集部は「『ビッグコミック』創刊号よりご執筆いただいた白土三平先生、そのご令弟で作画を担当されていた岡本鉄二先生、相次いでの逝去に心より哀悼の意を表します。お二方の生前の功績には畏敬の念を禁じ得ません。『カムイ伝』等の作品が切りひらいた漫画表現の可能性をさらに広げていけるよう弊誌は今後も尽力して参りたいと思います。なお、ご遺族の希望により、お別れの会等を開く予定はございません」とコメントを発表した。