俳優のイーサン・ホーク(50)は、映画業界で「生き残ろうしている」と感じており、そのために同時にいくつものプロジェクトに取り組む準備が出来ているという。近年『魂のゆくえ』や『15年後のラブソング』など小規模の作品に出演してきたイーサンは、映画の世界で前進し続けるのに必死であることを認めている。
イーサンはTheWrapに、こう明かしている。「僕はいつも片足をもう一方の足の前に置き、ただ動き続けようとしているだけだ。時々猫のような気がするんだ、ただ生き残ろうとしてるだけだよ」
またプレジデント賞を受賞したカルロヴィ・ヴァリ映画祭でのスピーチでは、インディペンデント映画が作りやすくなったことに感謝しているとして、「映画業界で変わったことの一つは、インディペンデント映画の製作にかかる時間が大幅に短縮されたことだ」「僕が若かった頃は、年に2本映画を作るのは大変だったけど、それはほとんどの映画が作るのに4、5カ月かかったからだ。『魂のゆくえ』は5週間で撮り、『15年後のラブソング』の撮影は6週間だった」と語った。
そんなイーサンにとって、ロバート・エガースの歴史スリラー作『ザ・ノースマン』は久しぶりの大作映画だったそうだ。「僕は今年ロバート・エガーズの映画に出たんだ。久しぶりのスケールが本当に大きい映画だったよ。ロバートは真に最高を目指して努力していて、実にエキサイティングだった」「しっかりと製作費が用意されたインディペンデント映画を作るのは珍しいことだったから、彼は僕が始めた頃のようなペースで仕事をすることができたんだ」
さらにウィレム・デフォーとロバート・パティンソンが出演したエガーズ監督の前作『ライトハウス』と同作の規模の違いを尋ねられたイーサンは、「あれよりずっと大きく感じるだろうけど、同じくらいスリル満点だよ。どうだろうね」「ロバートの面白さは、彼が崖っぷちで踊っているところさ。うまくいくかどうかはわからないけど、それに参加したのは確かにスリリングだった」と答えている。