メンタリストのDaiGoが14日、自身の公式YouTubeチャンネルで生配信を実施。7日に配信した動画でホームレス生活者や生活保護者の命を軽視するような発言をしたことについて13日に行った謝罪を撤回し、改めて深く謝罪した。
DaiGoはこの日、YouTubeで「前日の謝罪を撤回致します」のタイトルで生配信。前日までとは違い、この日はスーツにネクタイ姿で登場し、冒頭で「このようなタイトルで動画を公開することを申し訳なく思っています。申し訳ございませんでした」と頭を下げた。続けて、前夜の反省を「単なる僕個人の反省にしかなっていない、真の意味の謝罪になってないと考えた」「想像力も足りなかったし理解も足りなかった」と自己否定した。
前夜に謝罪配信を行った後、知人の生活保護受給者の話を聞くなどした上で、「もし、自分の母親が生活保護を受けていたら」と考えたという。「自分の大事な人の生きる価値を否定される状況になったら、当然そういう反応をするだろうな、と。本当にひどいことをしてしまった、と。誰も人の生きる意味を奪っていいと言うことはないと思う。大変申し訳ございませんでした」と謝罪した。
さらに「自分の発言は差別的で、ヘイトスピーチ」と自ら断罪。「人として、あってはならない。ひたすら後悔の念しかありません」などと繰り返した。また、「当事者や家族以外にも多くの人生を否定してしまった」と、生活困窮者の支援団体についても言及。「支援団体の方々って、自分のプライベートの時間を割いてでも支援に関わっている方がたくさんいらっしゃって、自分の欲だったり仕事上の出世を超えてまで助けたいというのは、素晴らしいこと。人生をかけてやっていらっしゃる方がたくさんいらっしゃって、そういう方の人生も否定してしまった」と反省の言葉を並べた。
DaiGoは7日、YouTubeで「生活保護の人達に食わせる金があるのなら猫を救って欲しい」「自分にとって必要の無い命は僕にとっては軽い」などと発言。多くの反対意見が殺到し、炎上していた。12日夜から13日未明に公開した動画では「命は平等っていうけど優劣は全然ある」などと説明。自身に対する反論の声には僕を叩いている人たちよりも僕は彼らのことを保護してますよ。何でかって言うと、税金めちゃくちゃ払ってるから」と挑発的な反論を行った。
13日夜には生配信を行い、「無知が招いた失態だな」などと謝罪。「今までの中で一番良くないことをしたと反省している」「本当に今回は反省しました。自分が知らないことについて批判するのは良くなかったし、らしくなかった」と、悔恨の言葉を並べていた。一連の流れを受け、生活困窮者を支援する4団体が14日、公式サイトに連名で緊急声明を発表。DaiGoに再度の謝罪を求めるとともに、菅義偉首相に対してDaiGoの発言を誤りだと明言すること、またメディアに対してもDaiGoの起用を控えることなどを求めていた。