まるで鮎の塩焼き 魚型マシュマロが大人気「ウサギを焼くとかわいそう…」からひらめき

 1911年創業の老舗菓子店「八千代堂」(大阪市)が製造・販売する、魚型マシュマロ「Fish:Mallow BURRRRN!!(フィシュマロ バァァァァン)」がSNS上で注目を集めている。串に刺して火であぶられた姿はまるで”鮎の塩焼き”。株式会社八千代堂の代表取締役社長・堀江聡氏がそのこだわりを語った。

 フィシュマロは〝体長〟約13センチメートルで、鮎の形を模したマシュマロ。「最近バーベキューでマシュマロを焼くというのが定番になりつつあるので、うちで何かできないか」と考えついた商品だという。これまで同社はウサギやクマ、猫などをモチーフにした「かわいらしい」マシュマロを作ってきた。「うさぎをバーベキューで焼くとかわいそう…」と、他のモチーフを探していたところ、いろりで魚を串に刺して焼くことを思い出し、魚型マシュマロが誕生した。

 同商品のパッケージデザインを担当したデザイナーが今年7月下旬にツイッターで商品を紹介し、その投稿が大ヒット。投稿は1万3000件以上リツートされた。堀江氏は「こんなにもみなさんしたい(フィシュマロを焼きたい)なと思われるんだ」と新たな気づきに笑顔。八千代堂の直営ウェブショップでは、フィシュマロが「1番売れている商品」だと明かした。

 味はプレーン、コーヒー、抹茶、きな粉の4種類。「笑顔になったり元気になったりするようなデザイン、商品をいつも考えている」という堀江氏は「子どもが安心して食べられる」ことを意識。その結果、香料を「一切使わず」にフィシュマロを製造している。さらに、同商品は機械で製造できないため、一つずつ手絞りで作られているという。

 そのまま食べてもおいしいというが、おすすめの食べ方は「直火」で焼くこと。「周りがカリッと焦げて、魚みたいないい焼き目がつくんです。中はトロッとした感じ」。コロナ禍でバーバキューに行けない場合には、家庭にあるコンロで焼く食べ方もあると話していた。

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