俳優ショーン・ペン(60)は、新作ドラマのキャストと製作陣全員がコロナワクチンの接種を受けるまで撮影現場に戻るつもりはないそうだ。俳優や監督として活躍するショーンは、ジュリア・ロバーツと共演するStarzのドラマ『ガスリット』の雇用条件にワクチン接種を含めることを求めているという。
デッドラインによると、ショーンは自身の非営利団体「コア」を通して無料でワクチン接種を提供しているそうで、製作のNBCユニバーサルは今週、キャストとその近くで働くクルーを含む「ゾーンA」ではワクチン接種を義務化したという。
21日に送付されたメールには、現場のほか、社内でもワクチン接種が可能であり、ワクチン数種の中から選んで接種を受けることができると記されており、製作スタッフは、次のシフトで現場に到着した際、検査チームにワクチン接種の証明を提示しなければならないという。
撮影はあと数週間残っているそうで、ワクチン接種を完了しているショーンは、自身やキャストがウィルスに晒されることを恐れているのではなく、「ゾーンA」の外で働くスタッフも現場内の人々に関わることからワクチン接種を受けていない人々が現場全体に及ぼす影響を考えて今回の措置を求めているそうだ。
これに対し製作上層部は、ショーンの要求に「同情的」であるものの、関係者全員のワクチン接種義務化へ向けては組合との交渉が必要だとしている。ショーンの団体コアは、ここ1年半カリフォルニア州当局に協力し、検査やワクチン接種の機会を広めてきた。